悟り
そんなこんなで何年もイボと付き合うようになって、私は色々と学んだ。
イボ痔を理解し、あらゆる対処方法を身につけた。
いかにイボに出会わないようにするのか試行錯誤した結果、自宅にはイチジク浣腸が常備され、青汁が食卓にのぼる毎日。
そして万が一の時にはオロナインからボラギノールにグレードアップされ、万全のイボ対策がされた。
おかげで、最初の頃は1ヶ月半に一回ほど出会っていたイボも、手術の前には4ヶ月に一度くらいに減っていた。
だがしかし。
出る時は出る。
そして、痛い。
そこに針が刺さっているかのように痛い。
マグマで焼かれているかのように痛い。
どんなに対処しても、出たら最後なのだ。
回数は減っても、ある内はこの痛みと背中合わせなのだ。
それをようやく悟った時、手術への道が開いたのだった。
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